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2022.01.12
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Government bonds
Government bonds
去年8月初めに米国債10年物の利回りは1.35%、本日時点で1.73%に上昇し、日本国債も0.004%から1.46%まで上昇しています。
米国では去年10月に31年ぶりの高インフレを記録し、市場では、今年前半の利上げ開始が織り込んで国債利回りに上昇圧力が掛かかると予測されています。
長期金利が上がると国債価格は下落します。日本国債10年先物価格は、去年の8月時点の152.5円から現在150.88円へ下落傾向にあります。
現在の日本国債格付けはムーディーズA1、S&P A+、FichR Aで、先進国中最下位の24位と年々信用度を下げており、ジャパンプレミアムの上昇が懸念されています。
日本の国債発行残高の合計は、今年度末で1004兆4000億円に達する見通しで、地方債も含めるとGDPの200%超となります。因みにこの源は、すべて日本国民が政府に貸したお金です。
政府は大型の経済対策の効果で、来年度はプラス3.2%程度の高い成長率を見込んでいますが、新たなオミクロン株、デミクロン株の感染拡大で経済活動が抑制され税収が減少すると、財政が一段と悪化する恐れも否めません。
もし日本で金利が上がり始めたら、国債の利払い費は増大します。内閣府の試算では2030年度に利回りが2.7%に上昇した場合、利払いは13兆円に急増します。
政府は去年11月に総額55.7兆円の経済対策を打ち出しましたが、財源は国債です。また2021年度の国債210兆円の内、2年以下の短期国債比率は、全体の56.8%に上っており、これらの国債の借り換えができないと財政は更に逼迫することが予想されます。
さて日本は、今年この難局をうまく乗り越えることができるのでしょうか…..rangert1
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