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2022.02.02
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Ukraine Crisis
Ukraine Crisis
「臆面もなく我々をだました。そんなことはしないでくれ、そんなことはしないと約束したではないかと、我々は言った。ところがそんなことがどこに書いてあるのか、どこにもないではないか、それでおしまいと言うのだ。」これは、ロシアのプーチン大統領が、昨年12月23日の記者会見で述べた言葉です。
これに対してブリンケン国務長官は、「NATOが新規加盟国を受け入れないと約束したことはない」と反論しました。
近年になって、1990年の東西ドイツの統一の際、その交渉内容を示す公文書が、解禁されました。
1990年1月31日西ドイツのケンシャー外相の演説では、「NATOは東への領域拡大を排除すべきだ。すなわちソビエト連邦に近づくようにすべきではない」と…。
同年2月9にはベーカー国務長官が、ゴルバチョフソ連邦書記長と会談した際に、「東方へは1インチたりとも拡大しないと保証することが重要だと思っている」と述べています。
翌日2月10日には、ゴルバチョフ書記長は西ドイツのコール首相と会って、コール首相から「NATOはその活動範囲を拡大すべきではないと考える」と伝えられました。
米国も他の主要西側諸国もドイツ再統一に向けてソ連の同意を得るために、ソ連の安全保障に配慮しG・Hブッシュ米大統領を含めソ連首脳と交渉した米欧首脳は、これらの発言を支持したことが記されています。
これらを分析した多くの学者らは、NATOを東欧諸国に拡大しないとの約束が事実上あったのではないかとの見解を示しています。
しかしこれら意思が、国際条約に明記されていなかったことが今問題となっています。暗黙の約束があったのかなかったのか?
昨年12月17日にロシア外務はNATO不拡大を米ロ、NATO間の国際条約に不拡大を明記する案を提案しました。これに対して、米国務省はウクライナの10年間の不加盟保証しかできないと回答し、更に緊張が高まっています。
プーチン大統領は、北京オリンピック閉会後に侵攻を開始するのではないかとの見方が強まっています。世界はこの美しい国で起こる戦争を絶対に回避させなければなりません。
私たちは、固唾を飲んでこの行方を見守るしかないのでしょうか…..rangert1
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