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2022.05.27
Press_inconvenience
Press_inconvenience
今月3日、国境なき記者団RWB(Reporters Without Borders)は、2022年の「報道の自由度ランキング」を発表しました。調査対象180国・地域の内、日本は71位(前年67位)と下落しました。
RWBランキングの基本的評価基準は以下の通りです。
①多様性
②メディアの独立性
③メディア環境と自己検閲
④報道に関する立法の枠組み
⑤透明性
⑥メディアのインフラ品質
以上の合計評価が高い国ほど、上位に入ります。(global score)
上位5は、1位ノルウェー(92.66)、2位デンマーク(90.27)、3位スウェーデン(88.84)、4位エストニア(88.83)、5位フィンランド(88.42)
以下、7位ポルトガル(87.07)、11位ニュージーランド(83.54)、14位スイス(82.72)、16位ドイツ(82.04)、19位カナダ(81.74)、24位英国(78.71)、26位フランス(78.53)、32位スペイン(76.71)、38位台湾(74.08)、42位米国(72.74)、43位韓国(72.11)、58位イタリア(68.16)、71位日本(64.34)とG7中最下位に転落しました。
下位には、155位ロシア(38.82)、172位イラク(28.29)、175位中国(25.17)、178位イラン(23.22)、最下位180位は北朝鮮(13.92)となっています。
日本の順位の近辺には、エクアドル、ケニア、ハイチ、(日本)、キルギスタン、セネガル、パナマ、リベリア等の日本ではあまり聞きなれない国々が名を連ねています。
ランキング上位には北欧東欧諸国が多くを占めており、1位のノルウェーでは表現の自由、報道の自由の状態に関する年次評価書の発行およびメディアポリシーの実装に関する定期的な更新を国民は政府に要請しています。
上位の国々では、報道と政府、法律の均衡が上手く取れており、透明で公平な環境が守られている点が共通しているようです。
下位の国では独裁政権の国家が多く、ジャーナリストの自由な活動や国民が情報に自由にアクセスできる権利が阻害されている点等が評価を下げているようです。
日本においては、以下の問題点が指摘されています。
①メディアの状況 → 記者クラブなど閉鎖的な取材環境
②政治的背景 → 特定秘密保護法、放送法等
③法的な枠組み → 大規模なメディアグループの寡占的形成
④経済的背景 → 政府、企業、スポンサー側によるバイアス、
⑤社会的状況 → 自己検閲
⑥記者の安全性 → SNS上での攻撃、起訴裁判
報道機関は、第4の権力と呼ばれ、司法、行政、立法の三権と並び、それらを監視し、主権者たる国民に事実を伝えることが使命であり、民主主義国家たり得る所以です。
2010年(鳩山政権)の日本のランキングは11位でした。
メディアやジャーナリストがこれを放棄した時、そして国民がこれに気付かなければ、そして声を上げなければ、民主主義国家は近い将来に終焉を迎えることになるでしょう….rangert1
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