• 2022.10.20

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    ambient music_Brian Eno

    ambient music_Brian Eno

     

    ブライアン・イーノ(1948~)はイングランド出身の環境音楽の先駆者です。

    ウィンチェスター美術学校出身のイーノ氏は、1970年代にロキシーミュジック、キングクリムゾン、デビッドボウイ、トーキングヘッズ、U2等錚々たるアルバムにシンセサイザー奏者として参加しています。

    因みに、Windows 95の3.25秒間の起動音「The Microsoft Sound」は彼の作曲によるものです。

     

    1975年に発表されたEVENING STARは、K・クリムゾンのロバート・フィリップと共同制作したアルバムで、前衛的手法を駆使し、その美しさと完成度の高さは当時比類するものは見当たりませんでした。

    あれから早半世紀が経とうとしています。

     

     

     

    今年74歳になるイーノ氏は地球環境にも言及しています。

    人類をギリシャ神話のイカロスに例えて「自分は神だ、何をやってもいい、好き放題にやれる、そこから生じる影響や結果は気にしない」と愚かにも太陽に達しようと野心を抱き、その果てには太陽に翼を焼かれ海に落ちたことを「Who are we?」と問いかけて歌詞にしています。

     

    彼はインタビューで「過去50年間ほど、資本主義と富の創出とは自動的に全世界が潤うと我々は騙されそう思い込んできた。しかし、明らかにそう機能していない。」と、

     

    Before and After Scienceより

    蜘蛛と私は座って空を眺めている

     音のない世界で

     小さな蠅をとらえる網を編んでいる

     音のない世界のために

     私たちは朝眠り 

     彼方に去ってゆく船の夢を見る

    ….Rangert1