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2021.09.06
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Desertion
Desertion_Islamic Republic of Afghanistan
2001年に始まったアフガニスタン戦争をめぐり、米国(前トランプ大統領政権下)と反政府武装勢力タリバンは、2020年2月29日にカタールのドーハで和平合意に署名しました。
これにより、アフガニスタンの首都カブールでは、タリバンに制圧された8月15日前後から、各国の軍用機による退避作戦が実施されました。
米国10万人以上、英国1万5千人以上、ドイツ約5千人、フランス約2500人、ロシア500人超、韓国約390人の自国民とアフガニスタン人及びその家族を救出しました。
各国は最後まで大使館に館員が残って、出国希望者が安全に出国できるようにビザの手配やタリバンとの交渉を続けました。
一方、日本政府は日本大使館や国際協力機構(JICA)で働いていたアフガニスタン人職員とその家族の約500人を置き去りにしました。
既に報道されている事項を時系列で示すと、
7/3 米政府はドーハ合意に基づきアフガニスタンに駐留する米軍を8月末までに完全撤 退すると発表
フランスを初め各国は軍用機をカブール空港へ派遣開始
8/13 日本外務省「首都カブールが今すぐ陥落するという状況でもないので、中期的に 色々なことを考えている」
民間チャーター機を使った退避オペレーションを翌週以降に計画
8/15 ガニ大統領 ヘリコプターに現金を詰め込んで家族と側近で国外脱出
8/15 カブール陥落
8/15 菅首相は与党から現地職員の早期退避について意見が相次いだが、横浜市長選のことで頭がいっぱいで関心なし。
8/17 岡田隆大使と日本人職員計12人のみがイギリス軍用機でUAEドバイへ退避
8/23 首相公邸で派遣方針が確認され、自衛隊輸送機がアフガンへ向け出発
8/25 自衛隊C2輸送機がパキスタンのイスラマバード経由でカブール空港に到着
8/26 空港での爆発テロにより、アフガン人退避希望者らのバス20台による輸送作戦は頓挫
8/26 米軍が退避作戦を円滑に進めるため、退避希望の米国人やアフガン人の名簿をタリバンに提供との報道
8/27 自衛隊機に日本人1人、米国から依頼されたアフガン人14人の計15人を乗せてパキスタンへ出国、約500人が取り残される。
8/31 アフガン駐留米軍が完全撤退完了
非政府組織(NGOペシャワール会代表)の医師、故中村哲さんの絵が消された壁
日本大使館の現地職員の証言では、「7月初旬から最悪の事態が起きる可能性を幹部を含む外交官に何度も進言したが、『タリバンがカブールを陥落させることはない」と言われ、その後大使館側から「退避の準備が遅れたことについて一切口外しないように」と口止めされた』との報道がされました。
更には「お願いです。私たちの命を救ってください。私たちは極めて危険な状況にいます」と悲痛な叫びを発しています。
日本は退避計画が遅れ、わずか15人しか救出できませんでした。これにより世界から失笑され信頼を失いました。日本政府は一刻も早く、「日本に協力してくれた人は見捨てない」という強いメッセージを出さなければなりません….rangert1